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ジャイアントパンダの近況[111]

【2024/4/25】

 ジャイアントパンダ「リーリー」「シンシン」と2021年6月23日に生まれた2頭の子ども「シャオシャオ」と「レイレイ」について、以下のとおりお知らせします。

 

シャオシャオ、レイレイの展示方法変更について

 ジャイアントパンダは群れをつくらず単独で生活をする動物で、野生の場合、子は1歳半から2歳にさしかかる時期に親離れをし、ひとり立ちします。2頭が生まれた際に野生で兄弟姉妹が離れるタイミングについての知見は十分ではありませんが、シャオシャオとレイレイの場合、親離れ後も良好な関係を保っていたため、2歳を過ぎてもいっしょにくらしてきました。仲の良さは変わっていませんでしたが、体が大きくなるにつれじゃれ合いの激しさが増し、同居を続けるとけがをする恐れがあったため、2024年4月15日に2頭を分け、別々に飼育することになりました。詳細についてはこちらをご確認ください。また、このことに伴う観覧順路などの変更についてはこちらをご確認ください。

 

リーリーの近況

 2023年11月28日以降、定期的な血圧測定と投薬を継続しながら、薬の量の調整など、高血圧の改善に向けた取組みを続けています。また、吐き戻しがみられたことがあることから、より効果的な健康管理をおこなうため、2024年4月22日に超音波(エコー)、CTスキャン、内視鏡等の検査を実施しました。検査の結果、現段階では特段の異常は確認されておりませんが、採取した血液等の精密検査を実施中であり、それらの結果も踏まえて後日お知らせいたします。なお、これらの検査に伴い、腹部、胸部、右前肢および両方の後肢の毛を刈りましたが、リーリーが気にしているようすはありません。

 

 えさとしてモウソウチク、シノダケ、マダケなどのタケを中心に与えており、副食であるパンダ団子、ニンジン、リンゴもそれぞれ必要に応じて与えています。採食、行動については特に変化はなく、良好です。

 

 2024年4月16日測定の結果、リーリーの体重は134.3kgでした。

 

リーリー
(撮影日:2024年4月25日)

 

シンシンの近況

 シンシンの健康状態に大きな変化はありません。

 

 2023年9月20日以降、定期的な血圧測定と投薬を継続しながら、薬の量の調整など、高血圧の改善に向けた取組みを続けています。安定した血圧測定をおこなうため、左腕の一部の毛を短くしておりますが、シンシンが気にしているようすはありません。

 

 シャオシャオとレイレイの展示方法変更に伴い、屋外放飼場Aと屋外放飼場Bの間を目隠しする工事を実施するため、4月16日から原則非公開になっておりますが、採食、行動については特に異常はなく、良好です。

 

 えさとしてモウソウチク、シノダケ、マダケなどのタケを中心に与えており、副食は、パンダ団子とニンジン、リンゴを必要に応じて与えています。

 

 2024年4月15日測定の結果、シンシンの体重は123.6kgでした。

 

シンシン
(撮影日:2024年4月22日)

 

シャオシャオの近況

 シャオシャオの健康状態は良好です。

 

 展示方法変更に伴い、4月15日に飼育展示場所がシンシンのいた屋外放飼場Bとリーリーのいた室内展示1号室になりました。移動させてすぐは、部屋内のにおいを嗅ぎまわるなど落ち着かないようすが見られましたが、最近は警戒してにおいを嗅ぎまわる行動は見られなくなっています。また、レイレイがいないことを気にしているようすは見られません。

 

 えさとしてモウソウチク、シノダケ、マダケなどのタケを中心に与えており、副食であるパンダ団子、ニンジン、リンゴもそれぞれ必要に応じて与えています。また、4月10日よりタケノコの給与を開始しており、反応は良好です。

 

 シャオシャオは2023年7月16日からハズバンダリートレーニング(※)を開始しました。訓練を積み重ねることによって、パンダにとって少ないストレスで安全に体を触ったり、採血をしたりといった健康管理ができるようになります。現在は口を開けた状態で維持する(マウスオープン)トレーニングを継続しています。

 

 これまで監視カメラの映像などでシャオシャオとレイレイを明確に識別するために背中につけていた印はまだうっすらと残っていますが、今後、新たにつけなおすことはありません。

 

(※)ハズバンダリートレーニング
  動物の健康な飼育と人間の安全な作業を目的として、動物に自発的な行動をとらせるための訓練

 

身体検査および測定内容

  健康状態 良好

  性  別 オス

  体  重   124g(計測日:2021年6月23日・0日齢)

       72.6kg(計測日:2024年03月15日・996日齢)

       76.2kg(計測日:2024年4月14日・1026日齢)

 

シャオシャオ(1034日齢)
(撮影日:2024年4月22日)

 

レイレイの近況

 レイレイの健康状態は良好です。

 

 4月15日からはシャオシャオの飼育展示場所が変わり、1頭でくらしています。シャオシャオがいないことを気にしているようすはありません。

 

 えさとしてモウソウチク、シノダケ、マダケなどのタケを中心に与えており、副食であるパンダ団子、ニンジン、リンゴもそれぞれ必要に応じて与えています。また、4月10日よりタケノコの給与を開始しており、反応は良好です。

 

 レイレイは2023年7月21日からハズバンダリートレーニングを開始しました。現在はシャオシャオと同じく、マウスオープントレーニングを継続しています。

 

身体検査および測定内容

  健康状態 良好

  性  別 メス

  体  重   146g(計測日:2021年6月24日・1日齢)

       76.3kg(計測日:2024年3月15日・996日齢)

       80.1kg(計測日:2024年4月14日・1026日齢)

 

レイレイ(1034日齢)
(撮影日:2024年4月22日)

 

※次回のジャイアントパンダの近況の情報提供の日程は、2024年5月23日(木)の予定です。

 

【動画】音声はありません

 

(2024年04月25日)

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