ジャイアントパンダ「シンシン」の発情収束について

【2024/2/29】

　こちらでお伝えしたとおり、上野ではジャイアントパンダの繁殖に向けた準備を進め、シンシンの状態を観察してきました。

 

　2024年1月下旬から発情の指標の一つである陰部の形状変化が見られ始めました。

 

　その後、発情期特有の行動（マーキングの増加、水場への足浸け、頻繁な羊鳴き）も見られましたが、さらなる発情の強まりは確認されませんでした。

 

　現在まで観察を続けてきましたが、同様の兆候が再度見られることはなく、陰部の形状と行動は通常の状態です。尿中ホルモンも測定していますが、数値は2月中旬にピークを迎えた可能性が示されています。これらのことから、今回の発情は収束したと考えています。

 

　引き続き、健康状態を含めて注意深く観察を続けます。

 

　なお現在、放飼場工事に伴いシンシンは原則として非公開です。再開の際はあらためてお知らせします。

 

 

（2024年02月29日）