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シャオシャオとレイレイ──ハズバンダリートレーニングを始めました

【2023/8/3】

 上野動物園では、ニシゴリラやホッキョクグマ、アイアイ、クロサイなど、多くの動物で健康管理のためのハズバンダリートレーニング(※)に取り組んでいます。ジャイアントパンダでは、これまでに「リーリー」や「シンシン」、「シャンシャン」で定期的におこなっており、血液検査や口の中のようすの観察などに役立てています。

 

 2021年に誕生した双子のジャイアントパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」でも、2023年7月からハズバンダリートレーニングを開始しました。

 

(※)ハズバンダリートレーニング

動物の健康な飼育と人間の安全な作業を目的として、動物に自発的な行動をとらせるための訓練

 

ふだんの寝室でのようす

 

 ハズバンダリートレーニングでは、トレーナー役の飼育係が特定の指示を出し、動物がそれに応じた行動をしたら、ご褒美を与えるという方法をとります。はじめは動物が混乱しないように、特定の飼育係がトレーナーとなり、指示を出すタイミングや動きを統一して、トレーニングを作り上げていきます。ゆくゆくは、採血やレントゲン撮影の項目に取り組む予定です。

 

トレーニングのようす(シャオシャオ)

 

トレーニングのようす(レイレイ)

 

 トレーニングは1頭ずつ非公開エリアへ移動させておこなっています。そのため、展示時間中に実施する場合には、2頭のうち1頭のみの展示となります。また、実施のタイミングについては、その日の2頭の状態・状況を見極めて判断しているため、事前にトレーニングの日時を決めておくことはできません。

 

 シャオシャオとレイレイの健康管理のためということをご理解いただき、トレーニング実施へのご協力をお願いいたします。

 

〔上野動物園西園飼育展示係〕

 

(2023年08月03日)

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