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ジャイアントパンダ「シャンシャン」近況[44]

【2019/7/9】

 お知らせのとおり、5月13日からは、気温の高い日を除いてシンシンとシャンシャンは交代で屋外放飼場Aを使用しています。

 シャンシャンが屋外放飼場Aにいる間、シンシンは非公開の屋外放飼場C・E2を使用しています。このため、時間帯によってはシンシンをご覧いただけません。

 

 シャンシャンは、体重60kgを超え、順調に成長しています。一日のうち11~13時間ほど休息をとり、残りの時間を採食や活動に費やすなど、成獣と同様の行動をとるようになってきました。

 

 また、2月4日から始めたシャンシャンのハズバンダリートレーニング(※)は順調に進んでおり、7月8日には採血に成功しました。/p>

 

 なお、シャンシャンのエサもタケやササが中心になっており、それに加えてリーリーやシンシンと同様にリンゴやニンジン、パンダ団子、ペレットを与えています。

 

 2019年7月5日(753日齢)の測定の結果、体重は61.1kgでした(6月15日測定時60.6kgより0.5kg増加)。

 

 シンシンの誕生日である7月3日には、3頭に氷を与えました。シャンシャンは3頭の中で氷にいちばん興味を示し、氷を転がしたり、持って頭や胸にこすりつけたりするなどして遊ぶようすが見られました。

 

 母親シンシンは子育て前の生活に戻っています。シンシンのえさはタケ・ササ、リンゴ、ニンジン、パンダ団子、ペレットを与えており、採食状況は良好です。

 

(※)ハズバンダリートレーニング

 動物の健康な飼育と人間の安全な作業を目的として、動物に自発的な行動をとらせるための訓練

 

 

リーリーとシンシンの繁殖状況について

(1)シンシンの発情状況

 2018年12月にシャンシャンがひとり立ちしてシンシンは単独の生活に戻ったため、次の繁殖に向けた発情兆候を注意深く観察してきましたが、発情兆候と見られる行動は観察されませんでした。

 また、発情兆候を示す尿中のホルモン代謝物も定期的に測定したところ、2月から4月にかけて若干の数値の変動が見られたものの発情を示すものではなく、その後数値の変動も見られなくなりました。現在は、非繁殖期の数値で落ち着いています。

 

(2)リーリーの状況

 ジャイアントパンダのオスは繁殖期になると特有の行動を示すようになります。2018年10月以降、この特有の行動(逆立ち尿、臭い嗅ぎのほか、マーキング、発声、体こすりなどの頻度増加)が見られたため、12月から定期的にオスをメスの放飼場に通すなどして、オスにメスのにおいをかがせ、さらなるオスの行動の変化を観察してきました。しかし2019年4月以降にはこれらの行動が落ち着き、ほとんど確認されていません。

 

(3)今後について

 6月以降にもジャイアントパンダが発情した例もあるため、これまでと同様に中国の専門家と逐次連絡をとりながら、引き続き注意深く観察を続けてまいります。

 

 

 

 

 

※シャンシャンの身体検査は原則「5」のつく日に実施しています(それ以外の日に実施することもあります)。

※ウェブサイトでの発表は月に1回、休園日の翌日におこないます。

 2019年8月以降の予定については後日お知らせします。

 

(2019年07月09日)

 

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