ジャイアントパンダ「シンシン」出産その後[12]9回目の身体検査
【2017/8/22】
上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」の子が70日齢を迎えた2017年8月21日、9回目の身体検査をおこないました(誕生日である6月12日をゼロ日齢、6月13日を1日齢としてカウントします)。
子は前回8月11日より体重、体長とも増加が認められ、順調に成育していることが確認されました。
前回の測定時より前肢に力がしっかり入り、上体を起こすことが容易になってきました。後肢にはまだ十分な力が入らず、四肢で立ち上がるまでには至っていません。
顔を左右に動かすようなしぐさが認められ、目はまだしっかり見えていないものの、目の前のものを認識できるようになっているものと思われます。
産室では、寝ているとき以外に、前肢をふんばって前進したり、体の向きを変えたりと、動きが徐々に増えている様子が認められました。
8月21日の身体検査は午前10時41分から11時まで実施。
シンシンが子から離れてえさを食べているときに、職員が産室の檻の隙間から手を入れて子をそっと取り上げ、体重や体長を測ったところ、健康状態は良好、体重は前回8月11日の3,010.4グラムから3,756.4グラムへ増え、体長は43.9センチから47.9センチへと成長しました。
母親シンシンは産室内で子どもといっしょに過ごしています。子の体をなめたり、授乳したり、排泄をうながしたり、しっかりと世話をしています。その他の時間、シンシンは休んだりえさを食べたりしています。
えさは現在、タケノコやタケ、ササ、リンゴ、ニンジン、“パンダだんご”などを食べており、採食状況は良好です。
引き続き24時間体制で母子の観察を続けます。身体検査も継続しますが、実施時期は未定です。
(2017年08月22日)