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ジャイアントパンダ「シンシン」出産その後[4](6/19、6/20)

【2017/6/24】

 2017年6月12日に出産した上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」(お知らせ)。母親シンシンはしっかり育児をおこない、母子ともに元気です。ジャイアントパンダの母親は出産後、野生でもしばらく飲まず食わずですが、シンシンの健康状態を慎重に観察しながら、栄養面も管理しています。シンシンはクマザサやタケの葉を食べるようになりました。

 

 これまでシンシンは「タケノコ」を食べていましたが、タケの葉は食べようとしませんでした。その後、6月18日の15時32分にはクマザサの葉を一口、翌6月19日にはクマザサの葉をもう少し食べるようになり、タケノコとともに与えています。タケの葉はあまり食べませんが、6月19日の14時22分頃にヤダケの葉を与えたところ食べるようすが観察されました。

 


【動画】食欲も徐々に回復し、タケの葉を食べるシンシン
(2017年6月19日14時20分頃撮影)

 

 シンシンは6月16日に最初の排尿が見られ、その後も何度か排尿が確認されています。また、糞についても6月19日21時頃に1回、6月20日昼頃に1回確認されました。ジャイアントパンダは出産後しばらく絶食絶水で子育てにあたりますが、現在、シンシンは水分も固形物も徐々に口にするようになってきました。ただし、急に与えるとよくありませんので、消化管機能の安定や栄養面を考慮しながら、まずは葉から与えています。

 

 昨日6月19日から本日6月20日午前にかけて約20回の授乳が認められました。これまで1日に10回程度の授乳だったのが、20回ほどに増えています。また、子が乳を吸っている時間も「15秒から6分くらい」にまで伸びています。

 


【動画】2017年6月12日に誕生したジャイアントパンダの赤ちゃん。
うっすらと黒っぽい模様が認められる。
(2017年6月19日22時20分頃撮影)

 

 赤ちゃんの耳や目の周りの色もさらに黒みを増しましたが、背中にも黒い帯がうっすらと見えるようになりました。不安だったりすると「ギャー」といった声をあげますが、動画ではもっと落ち着いた声で鳴いています。子は生後1週間を過ぎましたが、今後も慎重に観察を続けます。

 

※文中の「タケノコ」は人間が食用とするようなタケノコではありませんが、葉が出ておらず、育ちきっていない生長段階のタケ類です。

(2017年06月24日)

 

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