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ジャイアントパンダの近況（3月9日）

【2013/3/9】

　すでにお伝えしたとおり、ジャイアントパンダが発情期を迎えたため、３月７日より展示を中止しています（詳しくはこちら）。２頭の近況についてお知らせします。

◎ジャイアントパンダは野生で数の少なくなった希少種です。パンダの保全のために中国と東京都は共同研究を進めています。今年も繁殖期に入ったので、昨晩（３月８日夜）中国から獣医師１名が来日し、３月９日朝から上野動物園の職員とともに観察しています。

＜2013年３月８日午後～３月９日午前中＞

◎シンシン（メス）の状況
・行動：３月８日夕方から夜にかけて（15時～19時）活発に歩き回っていました。その後は休息し、３月９日の朝も休んでいました。
・食欲：歩き回ったり、休息したりする時間が増え、採食の時間が減り、結果として採食量（糞量）が減っています（通常の５分の１程度）。

◎リーリー（オス）の状況
・行動：メスに関心を示す様子が観察されています。
・食欲：目立った変化は認められません。

◎お見合い時の状況（３月９日朝）

　本日（３月９日）９時７分から10分程度、柵ごしにお見合いをさせました。

　シンシン：運動場内で休息しており、恋鳴きは見られませんでした。オスへの関心は見られませんでした。

　リーリー：お見合いの前から恋鳴きをしており、メスに関心を示しているようすでした。

　　　　　　お尻を下げ、自分の匂いを地面につける行動も観察されました。

◎現在の状況と今後の予定

　本日（３月９日）13時30分、２頭とも運動場にいて、シンシン（メス）は休息していました。

　リーリー（オス）は休んだり、歩いたり、えさを食べたりしていました。ときどきシンシンの運動場側に近づき、鳴き声を上げていました。

　２頭の行動に変化が生じ、交配に適した時期が近づいているものと思われますが、まだ同居させるタイミングではないと判断しました。引き続き、行動や食欲について観察を進めます。

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