ジャイアントパンダの近況[83]、「シンシン」とその子どもの近況[37]
【2022/2/1】
ジャイアントパンダ「シンシン」と2021年6月23日に生まれた2頭の子ども「シャオシャオ」と「レイレイ」、「リーリー」と「シャンシャン」について、以下のとおりお知らせします。
上野動物園は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため2022年1月11日から臨時休園となりましたが、ジャイアントパンダたちは静かな園内で元気にすごしています。
リーリー、シャンシャンともに健康状態は良好です。
えさは、モウソウチク、シノダケ、マダケなどのタケ・ササ類を中心に、パンダ団子、ペレット(固形飼料)、ニンジン、リンゴなどをそれぞれ必要に応じて与えています。
2022年1月25日測定の結果、リーリーの体重は136.8kgでした。東園パンダ舎の体重計が修理中のため、シャンシャンの体重は今回も測定していませんが、食欲や糞量などから総合的に判断した結果、体重に大幅な変動が出るような状況ではないと考えています。
シャンシャン
(撮影日:2022年1月31日)
リーリー
(撮影日:2022年1月31日)
シンシンの健康状態に問題はありません。
えさとしてモウソウチク、シノダケ、マダケなどのタケ・ササ類を中心に与えており、副食であるパンダ団子、ニンジン、リンゴもよく食べています。給餌量は、シンシンの採食状況や体重の変化、子どもへの授乳に応じて適宜変更しています。
シンシンはシャオシャオ、レイレイといっしょに室内展示室と寝室を出入り自由にして飼育しています。採食や休息はしっかりとれており、子どもたちとのじゃれ合いや授乳も見られるなど落ち着いてすごしています。
運動場で母子を展示するための準備として、2022年1月28日から日中、運動場と室内展示室の出入りを自由にする時間を設けています。今後も動物の状態を見ながら、慎重に準備を続けていく予定です。
シンシンと双子(左:レイレイ、右:シャオシャオ、ともに222日齢)
(撮影日:2022年1月31日)
2頭とも健康状態は良好です。体重も順調に増えています。
室内展示室にいるあいだ、2頭は設置されている木に登ったり、じゃれあったりするなど、起きているあいだは活発に動き回っています。
今回はレイレイがシンシンから授乳を受けるようすを撮影することができました。まだ食べるわけではありませんが、2頭ともタケをかむようすも見られています。
運動場との出入りを自由にした1月28日は、2頭とも外に出ませんでした。2回目の1月30日はレイレイが単独で運動場に出て20分ほど、においをかいだり木に登ったりしました。シャオシャオはそのあいだも室内ですごしており、1月31日の時点ではまだ一度も運動場には出ていません。
夜間のようすなどをビデオの録画映像で確認する際や監視カメラの映像で個体を明確に識別するため、シャオシャオの背中に印をつけています。母子ともにこの印を気にするようすは見られません。
身体検査および測定内容
シャオシャオ
健康状態 良好
性 別 オス
体 重 124g(計測日:6月23日・0日齢)
15.90kg(計測日:1月25日・216日齢)
16.40kg(計測日:1月31日・222日齢)
レイレイ
健康状態 良好
性 別 メス
体 重 146g(計測日:6月24日・1日齢)
15.55kg(計測日:1月25日・216日齢)
16.25kg(計測日:1月31日・222日齢)
引き続き、シンシンと子どもの健康状態や行動について注意深く観察を続けます。また、必要に応じて子どもの身体検査や測定をおこないますが、実施時期は不定期です。
臨時休園中は上野動物園公式ツイッターや東京ズーネットYouTubeチャンネルなどで、動物たちのようすをこれまで以上に情報発信していますので、そちらもお楽しみください。
※シンシンとその子どもの近況の情報提供は、2022年2月は毎週火曜日の15時におこないます。
次回は2022年2月8日(火)の予定です。
※リーリーとシャンシャンの近況の情報提供は、次回は2022年2月15日(火)の予定です。
シャオシャオ
(撮影日:2022年1月31日)
レイレイ
(撮影日:2022年1月31日)
(2022年02月01日)