ジャイアントパンダ「シンシン」とその子どもの近況[26]
【2021/11/16】
ジャイアントパンダ「シンシン」と2021年6月23日に生まれた2頭の子ども「シャオシャオ」と「レイレイ」について、以下のとおりお知らせします。
現在もシンシンは非公開の室内と屋外ですごしています。11月10日に、シンシンを追って子どもたちがはじめて屋外に出ましたが、シンシンは落ち着いていました。シンシンの健康状態に特に問題はありません。
えさとしてモウソウチク、シノダケ、マダケなどのタケ・ササ類を中心に与えており、副食であるパンダ団子、ニンジン、リンゴもよく食べています。給餌量は、シンシンの採食状況や子どもへの授乳に応じて適宜変更しています。
今後も慎重に母子のようすを観察し、シンシンの育児をサポートしていきます。
2021年11月15日測定の結果、シンシンの体重は122.4kgでした。
シンシンと双子(手前:シャオシャオ、奥:レイレイ、ともに145日齢)
(撮影日:2021年11月15日)
2頭とも健康状態は良好です。体重も順調に増えています。
体重は10kg近くになり、移動や身体検査のため職員が抱えあげるにもひと苦労するようになってきました。今回は子どもたちの大きさを職員と比較するため、抱えた状態で撮影しています。活発に動き回るため、ふだんは抱き上げるのを必要最低限としています。
10月23日から2頭ともシンシンといっしょにすごしており、どちらも母乳を飲んでいますが、必要に応じて人工哺乳を追加しています。2頭をシンシンに戻す際、個体の認識間違いを防ぐため、シャオシャオの背中に印をつけましたが、母子ともにこの印を気にするようすは見られません。
2頭とも活動の幅が広がっています。11月10日に、シンシンの後を追って2頭がはじめて屋外の非公開エリアに出ました。2頭にとってはじめての場所でしたが、驚くようすもなく出入口付近を探検し、室内に入ったシンシンを追って2分間ほどで室内に戻りました。
室内では、寝ている時間以外は2頭でじゃれあったり丸太や柵につかまって後ろ肢で立ち上がるようすがよく見られています。
また、ヒトの声や物音に慣れさせる目的で日中にラジオを流す訓練も続けています。
身体検査および測定内容
シャオシャオ
健康状態 良好
性 別 オス
体 重 124g(計測日:6月23日・0日齢)
9,050g(計測日:11月8日・138日齢)
9,600g(計測日:11月15日・145日齢)
体 長 13.4cm(計測日:6月23日・0日齢)
70.0cm(計測日:10月31日・130日齢)
レイレイ
健康状態 良好
性 別 メス
体 重 146g(計測日:6月24日・1日齢)
8,950g(計測日:11月8日・138日齢)
9,500g(計測日:11月15日・145日齢)
体 長 15.0cm(計測日:6月24日・1日齢)
71.0cm(計測日:10月31日・130日齢)
※11月10日(140日齢)の身体測定では、2頭が活発に動き回って抵抗するため、計測ができませんでした。
引き続き、シンシンと子どもの健康状態や行動について注意深く観察を続けます。また、必要に応じて子どもの身体検査や測定をおこないますが、実施時期は不定期です。
母子の公開は、2022年1月を目途に西園「パンダのもり」での公開を予定していますが、具体的な日程はシャオシャオとレイレイの成育状況などを踏まえ、別途お知らせします。
※シンシンとその子どもの近況の情報提供は、2021年11月は第1・2・3・5火曜日および第4水曜日の15時におこないます。
次回は2021年11月24日(水)の予定です。
※リーリーとシャンシャンの近況の情報提供は、次回は2021年11月30日(火)15時の予定です。
左:レイレイ、右:シャオシャオ(ともに145日齢)
(撮影日:2021年11月15日)
シャオシャオ(145日齢)
(撮影日:2021年11月15日)
レイレイ(145日齢)
(撮影日:2021年11月15日)
(2021年11月15日)