ジャイアントパンダの近況[57]
【2020/8/4】
シャンシャンは一日のうち10~15時間ほど休息をとり、残りの時間を採食や活動に費やすなど、成獣と同様の行動をとるようになっています。6月に入ってから休息時間の増加、採食時間の減少が見られ、夏季の行動パターンになりつつあります。
成獣と比較すると体のサイズはまだ小さいですが、順調に成長しています。
シャンシャンのえさはタケやササが中心になっており、それに加えてリーリーやシンシンと同様にリンゴやニンジン、パンダ団子、ペレットを与えています。採食量や排便のタイミングにより体重が増減することがありますが、健康状態に問題はありません。
気温の高い日は室内2号室、比較的気温の低い日は屋外放飼場Aに出ています。タケを食べるほか、水浴びをしたり、やぐらの上で休息をとったりするようすも見られます。
また、2019年2月4日から始めたシャンシャンのハズバンダリートレーニング(動物の健康な飼育と人間の安全な作業を目的として、動物に自発的な行動をとらせるための訓練)も継続しています。
シャンシャンに新しくタケでつくったフィーダー(えさを中に仕込んだ遊具)を与えたところ、仕込んだパンダ団子を上手に取り出して食べましたが、その後、フィーダーそのものも割って食べてしまいました。そのようすを動画でご覧ください。
2020年7月25日(1,139日齢)の測定の結果、体重は81.0kgでした。
リーリー、シンシンも健康状態は良好です。これまでと同様に中国の専門家と逐次連絡をとりながら、引き続き注意深く観察を続けています。
なお、動物の健康管理の都合により、各個体のようすを見ながら部屋を変更することがあります。
(写真は上から:シャンシャン、リーリー、シンシン。いずれも2020年8月3日撮影)
※シャンシャンの身体検査は原則「5」のつく日に実施しています(それ以外の日に実施することもあります)。
※ウェブサイトでの発表は月に2回、休園日の翌日の15時ごろにおこないます。8月は動物の健康管理のため1回のみとなります。
2020年9月は15日(火)と29日(火)の予定です。
(2020年08月04日)