ジャイアントパンダの近況[48]
【2019/11/12】
シャンシャンは、気温が高い日中や夜間は室内5号室で過ごしていますが、気温が低い日や朝の涼しい時間は屋外放飼場に出ています。
シャンシャンは健康状態にも大きな変化なく成長しています。一日のうち11~16時間ほど休息をとり、残りの時間を採食や活動に費やすなど、成獣と同様の行動をとるようになっています。
また、2月4日から始めたシャンシャンのハズバンダリートレーニング(動物の健康な飼育と人間の安全な作業を目的として、動物に自発的な行動をとらせるための訓練)は順調に進んでいます。
シャンシャンのえさはタケやササが中心になっており、それに加えてリーリーやシンシンと同様にリンゴやニンジン、パンダ団子、ペレットを与えています。
2019年11月5日(876日齢)の測定の結果、体重は59.8kgでした(10月15日測定時61.2kgより1.4kg減少)。
体重が10月測定時より1.4kg減少しましたが、シャンシャンは1日に8kg前後のフンをしており、排便のタイミングにより体重が増減することがあります。
また、例年この時期は成獣も採食時間が短く採食量・フン量が少ない時期であり、シャンシャンにおいても同様の状況が見られます。そこで、よく食べるタケを園内からも採取したり、パンダ団子の給餌量を増やすなどして栄養管理をおこなっています。
リーリー、シンシンも健康状態に大きな変化なく過ごしています。これまでと同様に中国の専門家と逐次連絡をとりながら、引き続き注意深く観察を続けています。
(写真は上から:シャンシャン、リーリー、シンシン。いずれも2019年11月11日撮影)
※シャンシャンの身体検査は原則「5」のつく日に実施しています(それ以外の日に実施することもあります)。
※ウェブサイトでの発表は月に1回、休園日の翌日におこないます。
2019年12月は10日(火)、2020年1月は7日(火)の予定です。
(2019年11月12日)
(2019年11月25日:2019年12月、2020年1月の発表予定日を追記)