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ジャイアントパンダ「シンシン」出産その後[2](6/15、6/16)

【2017/6/17】

 2017年6月12日に出産した上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」(お知らせ)は、こちらの記事でもお伝えしたとおり、しっかり子どもの世話をしています。
 

2017年6月15日、子の世話をするシンシン
 
 その後も授乳を何度も確認し、母子の状態は安定していると見られます。そこで、モニターの固定カメラではなく、産室で職員が動画を撮影しました(↑動画)。シンシンは右前足で子を抱えて世話をしています。産室は照明をわずかに点灯させているものの、明るさを極力抑え、シンシンが安心して過ごせるよう配慮しています。
 
 野生では出産後10日程度は飲まず食わずで子どもの世話をすると言われていますが、シンシンの状態をよく観察しながらスタッフが水分補給を継続しています。6月14日は14時30分頃と23時50分頃、水分を補給。シンシンはすぐ飲み干していました。

 


2017年6月15日午後2時頃、いったん手に取ったタケノコを結局手放してしまうシンシン。
タケノコが映っていないシーンは6月16日午前3時半頃。子の動きに反応するシンシン。
 
 6月15日も15時30分頃と23時頃に水分を補給。1リットルの経口補水液をすぐ飲み干していました。6月15日14時過ぎに「タケノコ」も与えたところ、いったんは前足で持ちましたが、結局食べようとしませんでした(タイミングは異なりますが、2番目の動画をごらんください)。
 
 シンシンが左前足で子を持ったり、その力を緩めたりしており、その行動から見て、シンシンは子の扱いの加減がつかめたようすです。6月16日の午前10時30分頃には、シンシンが出産後初めて排尿するのを確認しました。
 
 職員による24時間態勢の保育作業は継続中。引き続き慎重に観察を続けていきます。 ※文中の「タケノコ」は人間が食用とするほど柔らかいタケノコではありませんが、葉が出ておらず、育ちきっていない生長段階のマダケです。
 
(2017年06月17日)

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