ジャイアントパンダの繁殖に向けて準備を開始しました
【2017/1/31】
上野動物園では、ジャイアントパンダ2頭を飼育していますが、今後、発情の兆候が見られた場合、速やかに交配などに向けた環境を整えられるよう、事前の準備を開始しましましたのでお知らせいたします。
1.ジャイアントパンダ2頭について
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リーリー(オス)
2005年8月16日 臥龍保護センター生まれ -
シンシン(メス)
2005年7月3日 臥龍保護センター生まれ
2.同居準備について
・期間
2017年1月16日(月)~5月頃までの繁殖期
今後メスの交配適期を見極め、交配のための同居を行う予定です。
同居は交配適期にあたる数日を予定しています。
・内容
観覧通路外側に目隠し(フェンス)の事前設置
(1月16日に工事を実施しました)
3.理由
交配を目的とした同居をおこなう場合にパンダが繁殖に集中できる落ち着いた環境を整えるため。
ジャイアントパンダの繁殖期は一般的には年1回、2月から5月頃にやってきます。この期間中にメスの妊娠の可能性が高まるのは数日間だけです。上野動物園では、これまでも自然交配による繁殖を目指しており、シンシン(メス)の交配適期を見極め、交配のための同居をおこなう予定です。
なお、シンシンに発情が見られても交尾に至らない場合は、中国野生動物保護協会の専門家と協議の上、人工授精を実施することも検討しています。
4.今後の予定
同居させる状況になったと判断した場合には、開園日であっても、ジャイアントパンダの展示を終日中止し、パンダ舎内の観覧通路からもご覧いただけなくなります。その際には、あらためて発表いたします。
また、ウェブサイトやすべての出入口の掲示でもご案内します。
5.現在の状況(2017年1月16日時点)
現在展示している屋外放飼場には2頭が柵越しにお互いを確認できる箇所があり、自由に過ごさせています。
12月8日ごろからリーリー(オス)は、明け方に室内を歩き回る、マーキングの回数が増える、体の一部を冷やす回数が増えるなどの発情に係る行動が見られるようになりました。今のところ、シンシン(メス)に発情兆候は見られていません。
6.昨年(2016年)の経過
・1月上旬
リーリー(オス)に発情の兆候があらわれる
・1月27日ごろ
シンシン(メス)にも発情兆候が見られ始める
・2月1日
繁殖準備開始について報道発表(休園日)
観覧通路外側への目隠し(フェンス)の事前設置
・2月3日
展示中止について報道発表
・2月4日
展示中止
・2月5日
中国専門家(1名)が来園
・2月11日ごろ
メスのオスに対する興味低下が見られる
・2月12日
展示再開について報道発表
・2月13日
展示再開(リーリー<オス>のみ)
・2月15日
シンシン(メス)の健康診断実施
・2月16日
シンシン(メス)の展示再開について情報提供
・2月17日
シンシン(メス)の展示再開
・2月18日
中国専門家(1名)が帰国
・2月29日
観覧通路外側の目隠し(フェンス)撤去