ジャイアントパンダの繁殖に向けて準備を開始します
【2016/2/1】
上野動物園では、ジャイアントパンダ2頭を飼育していますが、発情の兆候が見られ始めました。今後、2頭の発情状況をふまえて交配適期に「同居」を数日おこなう予定です。その準備を開始しますので、お知らせします。
1.ジャイアントパンダ2頭について
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リーリー(オス)
2005年8月16日 臥龍保護センター生まれ -
シンシン(メス)
2005年7月3日 臥龍保護センター生まれ
2.同居準備について
・期間
2016年2月1日(月)~5月頃までの繁殖期
同居準備は2月1日から実施します。
同居は交配適期にあたる数日を予定しています。
・内容
観覧通路外側に目隠し(フェンス)の事前設置
(2月1日に工事を実施します)
3.理由
交配を目的とした同居を円滑におこなうため。
ジャイアントパンダの繁殖期は一般的には年1回、2月から5月頃にやってきます。この期間中にメスの妊娠の可能性が高まるのは数日間だけです。上野動物園では、これまでも自然交配による繁殖を目指しており、シンシン(メス)の交配適期を見極め、交配のための同居をおこなう予定です。なお、シンシンに発情が見られても交尾に至らない場合は、中国野生動物保護協会の専門家と協議の上、人工授精を実施することも検討しています。
4.展示中止について
同居させる状況になったと判断した場合には、開園日であっても、2頭の展示を終日中止させていただきます。その際には、あらためて発表いたします。また、ウェブサイトやすべての出入口に掲示してお知らせします。
5.現在の状況(2016年2月1日時点)
現在展示している屋外放飼場には2頭が柵越しにお互いを確認できる箇所がありますので、自由に過ごさせています。
1月上旬ごろから、リーリー(オス)は頻繁にシンシンのにおいに興味を示しているようすが見られています。またシンシンは、1月27日ごろから、体の一部を冷やすなど発情にかかわる行動が見られ始めました。
6.昨年(2015年)の経過
・1月上旬
リーリー(オス)に発情の兆候があらわれる。
・2月5日
繁殖準備開始について報道発表。
・2月9日
繁殖準備開始。
繁殖の際に使用する屋外放飼場への慣らし放飼。
オスとメスの室内間の目隠しの取り外し。
観覧通路外側に目隠し(フェンス)の事前設置。
・3月中旬
シンシン(メス)に発情行動(オスとの鳴き交わし、水浴びなど)が時折見られるようになる。
・3月13日
中国ジャイアントパンダ保護研究センターの専門家2名が来園。
・4月23日
中国専門家1名が帰国。
・5月9日
リーリー(オス)から採精を実施。
・5月27日
中国専門家1名が帰国。
・6月8日
屋外観覧通路のフェンス撤去。