■パンダ大百科
Q14:ジャイアントパンダって木に登れるの?
A:ジャイアントパンダは木登りが得意な動物といえます。木に登っている姿は、野生や飼育環境でもよく見られます。野生では、とくに幼いパンダが天敵から身を守るための行動のようです。
パンダは、全体に丸みのある大変柔らかい体をしていて、一言で言うと「クタクタ」した感じを受ける動物ですが、これは木の枝に身を預けるときに、とても具合のいい体の特徴です。また、歩いているところを見ると、前肢の手首が内側にまがり「内股」なのが目立ちますが、この手首の返しも木登りで木にしがみつきやすい形です。同じクマのなかまでは、木登り名人のマレーグマも手首の曲がり具合が特徴的です。
木登り上手のジャイアントパンダですが、降りるのは少々苦手のようで、かつて上野動物園で飼育していたトントン(メス)には、飼育係に抱えられて降ろされたエピソードがあります。
木に登るパンダ
降りられなくなったトントン(メス)を救出
ユウユウ(オス)の手首に注目