■パンダ大百科
Q13:野生でジャイアントパンダのオスとメスはどうやって出会うの?
A:見通しのきかない深い森の中でひとり暮らしをしているジャイアントパンダにとっては、においによる情報が有効です。パンダは「においづけ」(マーキング)という行動によって、自分の存在をほかのパンダに知らせ、またほかのパンダがいることを知ります。オスとメスは発情期にこのにおいをたよりに出会いますが、そのほかにおいには、自分の縄張り(テリトリー)を主張する役割もあります。
においづけには、肛門付近から出る分泌物や尿を使い、低い位置にするときは、しゃがみ込み、お尻を円を描くように動かして分泌物をこすりつけます。オスの場合、自分のテリトリーに進入してきたほかのオスに「俺はデカいぜ」と示すため、逆立ちのような姿勢で高い位置に行うこともあります。
においづけは、同じ場所に繰り返し行われる傾向があるので、動物園でも長く飼育しているとポイントが変色してきて、来園者のかたでも見分けられると思います。
フェイフェイ(オス)の逆立ち「においづけ」