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■パンダ大百科

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Q5:ジャイアントパンダはどうしてタケ・ササを食べるようになったの?

A:ジャイアントパンダは、どちらかというと肉食性のつよい雑食動物の消化機能をもっているので、繊維質の多いタケやササを充分に消化し栄養にすることができません。強力なあごでかみつぶしてタケの細胞に含まれる栄養分を取り、繊維の部分は消化出来ずにそのまま糞となって出てしまいます。糞の量は食べたタケのおよそ80%です。そのため大量のタケを食べないと、生きていくのに必要なだけのエネルギーを得ることができない動物です。
なぜ、そのような食生活をしているのでしょうか。ジャイアントパンダは、天敵や餌の競争を避けて、中国山岳地帯の奥地を生息の場としました。そこで冬でも枯れず1年を通し豊富に得ることが出来る食物がタケ・ササだったのです。ジャイアントパンダは、生存競争を避け、身を守る環境で暮らすために、食べるものは無理をする生活を選んだ動物です。

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